生徒保護者の非常識な要求

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先ほど、ある生徒の保護者からFAXが入りました。内容は「今日中に以下の文を英訳してください」とのこと。その生徒は8月上旬からロス近郊にホームステイに行くのですが、「以下の文」というのは、そのホストファミリーあての自己紹介のお手紙なのです。

そりゃ、私も自分の教室から初めて海外ホームステイに行く生徒が出るのはとても嬉しいし、できるだけのお手伝いはしてあげたいです。でも、夜の9時半に「今日中にやって」と一方的にFAXを送りつけるってどうなのかしら???どうしても急ぐなら、せめて前もって電話で「こういう事情ですので、お願いできませんか?」という説明があってもいいはずでは?

しかもその内容というのが、ほとんどが授業で習っている表現だったので、すぐに電話をして「これ、ほとんどKくんが自分で書けると思うんですが…」と言ってみました。すると「言うのは言えるけど、書けないって言うんです」とのこと。

いいえ、書けないはずはありません。宿題でも、ワークブックでも、何度も練習してますもの。本人に電話を変わってもらって、「まず名前と年齢と住所の言い方はこの4月に習ったよね」「毎日野球の練習をしてるっていうのは、つい最近、ワークブックに書いたよね」と一文ずつ、説明をしました。そして「最後の『アメリカは初めてだ』とか、習ってない表現のところは今すぐFAXしてあげるから、あとはがんばって書くんだよ」と伝えて電話を切りました。

彼がアメリカで困らないように、最低限の表現につていは特別に「直前特訓」をしてあげようかなどと考えていたのですが、なんだかこの一件で気持ちが急降下です。保護者の「してもらって当たり前」な、誠意の見えない要求といい、自分で調べようという努力をしないKくんといい、かなりイヤ~な気分にさせられました。

ただ、翻訳なんかを「してもらって当たり前」のように考えている人は割と多いです。大人の生徒で、海外と取引をしている人は「この製品マニュアルを訳しておいてください」と、平気で頼んできました。もちろん「無料で」ということです。「ええっ?それってビジネスでしょ!!!」と、さすがに私も「きちんとした翻訳会社に頼んでください」とお断りしましたが。

英語力の出し惜しみをするわけではありませんが、私だって夜遅くまで授業をしたら疲れます。疲れているときには、英訳・和訳ともに「つらい作業」でしかありません。どこまで笑顔で受け入れてあげるべきなのか、非常に難しいところです…。

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